フランスの自動車大手、プジョーは9月にドイツで開催される欧州最大規模の商用車ショー、ハノーバーモーターショー12において、『iOnカーゴ』を初公開すると発表した。
同車はEVの『iOn』(アイオン)の商用バージョン。プジョーの属するPSAグループは、提携先の三菱自動車から、EVの『i-MiEV』のOEM供給を受けている。2010年末、プジョーはiOn、シトロエンは『C-ZERO』として欧州市場で発売している。
iOnカーゴは、プジョーが商用EVのラインナップを強化する目的で開発。ベース車のiOnとの大きな違いは、リアシートが取り払われた点で、利便性の高いカーゴスペースとして利用できる。また、リアウィンドウは埋められ、この部分にデカールを装着できる設計とした。
EVとしての基本性能に変更はない。1回の充電で最大150kmを走行可能。欧州でのベース価格は、2万9390ユーロ(約280万円)と公表されている。