トヨタ自動車は23日、『ポルテ』を全面改良するとともに、カローラ店およびネッツ店向けに兄弟車として『スペイド』を新たに設定し、発売した。ポルテは引き続きトヨタ店、トヨペット店で扱う。価格はいずれも145万~191万円で、月販目標は各4000台。
トヨタの前川眞基副社長は、同日都内で開いたポルテ/スペイドの発表会後、一部報道陣に対しポルテに兄弟車を設定したことについて「この車のニーズはずいぶん高い。ポルテはもともとトヨタ店、トヨペット店で扱っていたが、コンパクトに強いカローラ店や、新しいジャンルに割と強いネッツ店も参加することで、幅広いお客様の受け皿を用意したいし、お客様が選択できるようになればとということでやることにした」と述べた。
今後の国内の販売チャネル戦略に関しては「それぞれのチャネルの位置づけを仕訳して、専売車などでカラーをつくることは引き続きやっていくが、新しいカテゴリーが広がる時には我々としては幅広くカバーできる販売体制をフルに使う。だから今までと変わったことを考えて対応していくことは無い」と、引き続き4チャネル体制を維持していく考えを改めて示した。
またポルテ/スペイドに代表される国内専用車の意義については「それぞれの国、地域で合う車を出していくというのは、商品開発の基本だと思う。日本には、日本の道があるし、日本の使い方がある。だから日本に合う車を出して、それが事業として成り立っていくことが、今の為替の状況になると、より大きい。引き続き我々は、この日本のマーケットの中で想定の販売を続けられるよう、日々仕事している」との考えを示した。