2012年5月に発生したイタリア北部地震の被災者を支援するために、フェラーリが実施したチャリティオークション。このオークションの目玉として出品された『599XX EVO』を落札したのが、グーグル(Google)の重役であることが判明した。
これは9月8日、イタリア・モンツァで開催中のF1イタリアGPの会場で行われた599XX EVOの納車セレモニーで明らかになったもの。同車が、米国カリフォルニア州から夫人とともに駆けつけた、グーグルのベンジャミン・スロス副社長に引き渡されたのだ。
599XX EVOは2011年12月、ボローニャモーターショー11で初公開。レース専用車の『599XX』をベースに、さらなる戦闘力アップが図られた貴重なレーシングフェラーリである。
6.0リットルV型12気筒ガソリンエンジンは、専用チューンによって、最大出力は700psから750psへ、最大トルクは66.3kgmから71.4kgmへ向上。アクティブリアウィングも採用されており、F1マシン同様、2つのフラップが電動で回転して開閉することで、ダウンフォースを調整する。
グーグルのベンジャミン・スロス副社長は、フェラーリ主催のチャリティオークションにおいて、この599XX EVOを140万ユーロ(約1億4000万円)で落札。同副社長の依頼によって、ボディカラーが特別なイエローで仕上げられたのが特徴で、フェラーリのルカ・ディ・モンテゼモーロ会長のサイン入りプレートも添えられた。
当日は、フェラーリF1のフェルナンド・アロンソとフェリペ・マッサの両選手から、ベンジャミン・スロス副社長に車両を引き渡し。イタリアで地震が発生した直後から、再建に向けての支援を決意していたというスロス副社長、「今回のオークションに参加して、支援できたことが何よりもうれしい」コメントしている。