米国を上回り、3年連続で世界最大の新車市場となった中国。その中国において、ホンダが積極的な新型車投入を計画していることが判明した。
これは9月21日、東京本社で記者会見したホンダの伊東孝紳社長が明らかにしたもの。伊東社長は「2013年からの3年間で、中国において、10機種以上のフルモデルチェンジや新機種投入を予定している」と述べたのだ。
この10機種以上という数字は、ホンダブランドだけのモデル数。高級車ブランドのアキュラを含めれば、さらに多くの新型車の発売を計画していることになる。
また、ホンダの中国合弁会社、広汽ホンダは2011年4月、中国専用ブランドの「理念」を立ち上げた。伊東社長は今回、中国専用ブランドの今後の展開について「ラインナップを強化する」と明言している。
さらに中国では、2015年までに乗用車の平均燃費を14.5km/リットルと、現行よりも20%引き上げる新燃費規制を導入。伊東社長は、その対策として「ハイブリッドなど得意の環境技術を積極投入し、競争力の強化を図る」と述べ、中国でのシェア拡大に意欲を示した。