明電舎は26日、真空遮断器(VCB)で世界最高電圧となる定格電圧204kVタンク形VCBを鉄道建設・運輸施設整備支援機構より受注し、北海道新幹線(新青森・新函館間)の変電所に納入したと発表した。
同社は、1971年に国内初のVCB(7.2kV)を納入し、以降、高電圧化と機種拡大に取組んできた。今回の204kVクラスVCBの誕生により、系統電圧187kVまでVCBで対応できるようになった。
これらのVCBは、その特長のひとつである約1万回の電流開閉に対応できる点や、少メンテナンスなどの点から、電鉄分野のみならず電力や一般産業分野でも使用されている。また、温暖化ガスSF6ガスの使用量も少ないため、環境に配慮したVCBとしても需要が見込まれる