日産自動車の志賀俊之COOは新たに15車種のハイブリッドカーを2016年度末までに投入する計画について、「色々な主要な車種に(電動化技術が)乗ってくるようになる」との考えを示した。
志賀COOは12月12日、横浜市の本社で開いた環境への取り組みに関する説明会後、一部報道陣に対し、「2020年にかけてアメリカも含めて大きな燃費規制が始まる。今のままの内燃機関の進化だけでは、なかなか対応できないので、モーターおよびバッテリーとの組み合わせが出てくる。2016年以降の内燃機関の技術限界をクリアしていく上で、主要な車種に(電動化技術が)乗っかってくる」と述べた。
日産は、ガソリンエンジンそのものの燃費向上やダウンサイジング化、CVT(無段変速機)の採用拡大で内燃機関の進化に取り組んでいるが「例えばアメリカ市場で、大きなボートをけん引するようなSUVのエンジンをダウンサイズしターボを付けても残念ながらきつい。またディーゼルも大きなトラック以外はないのでディーゼルも難しい。そうするとガソリンエンジンの技術限界が来た時に次は、モーターアシストいう形が当然ひとつのトレンドとして出てくる」と指摘した。