1月14日(日本時間1月15日深夜)、米国で開幕したデトロイトモーターショー13。イタリアの高級車メーカー、マセラティのブースの主役は、新型『クアトロポルテ』が務めた。
クアトロポルテは、1963年に初代が誕生という伝統のモデル。2004年にデビューした先代は5世代目で、メルセデスベンツ『Sクラス』やBMW『7シリーズ』、アウディ『A8』、ジャガー『XJ』などのハイエンドサルーンと競合する。
新型のコンセプトは、「ハイパフォーマンス・スポーツラグジュアリーサルーン」。そのフォルムはクラシックマセラティの要素を織り込みつつ、最新のデザイン言語を反映させたもの。
新型クアトロポルテには、2種類のガソリンエンジンを用意する。3.0リットルV型6気筒ツインターボ、直噴3.8リットルV型8気筒ツインターボだ。先代にはないV6を用意したのは、欧州で主流のダウンサイジングトレンドへの対応だろう。
3.0リットルV型6気筒ツインターボは、最大出力410ps、最大トルク56.1kgmを発生。0-100km加速は4.9秒、最高速は285km/hの実力だ。また、親会社のフェラーリと共同開発した3.8リットルV型8気筒ツインターボは、最大出力530ps、最大トルク66.3kgmを引き出す。
このV8は、オーバーブーストモードでは、最大トルク72.4kgmを獲得。0-100km加速は4.7秒と、先代の「スポーツGT S」グレードよりも、0.3秒速い。最高速は307km/h。マセラティは、「多くの2ドアスーパーカーと最高速は同レベル」と、自信をのぞかせている。