ヤマハ発動機は電動アシスト自転車『PAS』シリーズで、運転状況を細かく把握し、より乗り心地のよいモーターアシストができる新機構を開発した。1月中に商品発表し、同シリーズに順次展開する。
この機構は同社で「トリプルセンシング」と呼んでいる。従来、運転状況はスピード(車速)と、ペダルにかかるトルクの2つをセンサーで拾い上げ、アシストのパワー制御につなげていた。新たに車輪の回転もセンサーで把握し、3つの運転状況をトータルで判断してアシストに生かす。
従来はモーターによるアシスト力がギアチェンジのように変化していたが、新機構ではより滑らかに変化するという。PASシリーズは2012年に、完成車と他社へのドライブユニットOEM供給分を含めると約18万台を販売した。
今年からスタートした3か年の中期計画では15年に35万台と、ほぼ倍増させる計画であり、今回の新機構をはじめ商品力の強化を進めていく方針だ。