三菱電機は、2012年8月から東京メトロの東西線・西船橋変電所で実施した駅舎補助電源装置(S-EIV)の実証実験の結果、駅での消費電力を1日当たり約600kWh削減できる省エネ効果を実証した。
今回の実証実験では、東京メトロの東西線・西船橋変電所に設置した駅舎補助電源装置の実証機で、回生電力を直流1500V架線から交流6600V高圧配電系統に変換して駅の照明や空調、エレベーターなどへ供給し、電力量を測定して省エネ効果と交流系統への適合性を検証した。
昨年10月18日から11月29日までの実測結果、駅舎補助電源装置で変換した電力を活用することで1日当たり約600kWh省エネできた。また、装置についても回生電力を交流に変換して、異常振動や高調波の影響なく交流系統に供給できることを確認したほか、列車の地上信号系にノイズ影響がないことも確認した。
同社では今回の実証実験結果を踏まえ、4月から駅舎補助電源装置を供給していく予定。