JR北海道、江差線木古内~江差間の廃止を届出…来年5月廃止へ

自動車 ビジネス 企業動向
江差線の終点・江差駅。津軽海峡線の一部である五稜郭~木古内間に対し木古内~江差間は利用者が少なく、廃止が計画された。
江差線の終点・江差駅。津軽海峡線の一部である五稜郭~木古内間に対し木古内~江差間は利用者が少なく、廃止が計画された。 全 2 枚 拡大写真

JR北海道は4月26日、江差線のうち末端側の木古内~江差間42.1kmの廃止を国土交通大臣に届け出た。届出上の廃止予定日は2014年5月12日。繰り上げ手続きが今後行われなければ、2014年5月11日限りで運行を終了する。

江差線は、函館本線五稜郭駅(函館市)から分岐して津軽海峡沿いに西へ進み、木古内駅(木古内町)から内陸部に入って日本海側の江差駅(江差町)に至る79.9kmの路線。木古内駅では津軽海峡をくぐってJR東日本の津軽線中小国駅に至る海峡線が分岐している。このため、函館本線函館~五稜郭間と江差線五稜郭~木古内間、海峡線、津軽線青森~中小国間が「津軽海峡線」として一体的に運転されており、江差線は木古内駅を境に運転系統が実質分離されている。

江差線の輸送人員(旅客輸送密度)は2446人(2009年度)だが、大半は津軽海峡線の列車によるもの。津軽海峡線のルートから外れた木古内~江差間に限ると、輸送密度は1987年度の国鉄分割民営化時点でも253人しかなく、2011年度には41人まで減少している。

こうした状況から、JR北海道は沿線の木古内町と上ノ国町、江差町に対し、木古内~江差間の廃止計画を2012年9月に提示。これに対し3町は対策協議会を設置して対策を検討してきた。3月28日には3町が廃止を受け入れる方向で同意したことから、今回の廃止届出に至った。

津軽海峡線に組み込まれている五稜郭~木古内間37.8kmは今後も存続するが、北海道新幹線新青森~新函館間の開業(2015年度開業予定)に合わせて第三セクター化される予定。

《草町義和》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. トヨタ カムリ 新型、全車ハイブリッドに…今春米国発売
  2. マツダ、新型3列シートSUV『CX-80』をついに世界初公開 日本導入時期は
  3. トヨタ『ランドクルーザー250』発売、520万円から…特別仕様車も
  4. ジムニー愛好者必見! ベルサスVV25MXが切り拓く新たなカスタムトレンドPR
  5. シトロエンの新デザイン採用、『C3エアクロス』新型を欧州発表
  6. トヨタ堤工場、2週間生産停止の真相、『プリウス』後席ドア不具合で13万台超リコール[新聞ウォッチ]
  7. レクサス『GX』通常販売は今秋に、先行して100台を抽選販売へ 価格は1235万円
  8. トヨタ ランドクルーザー250 をモデリスタがカスタム…都会派もアウトドア派も
  9. 日産はなぜ全固体電池にこだわるのか? 8月にも横浜工場でパイロットプラントを稼働
  10. 【NLS第1-2戦】NLS耐久シリーズ開幕戦で優勝!「PROXES Slicks」でニュルを快走、週末の24時間耐久予選レースにも期待PR
ランキングをもっと見る