英国のUKIPメディア&イベント社は6月5日、「ベストニューエンジン2013」を発表した。新型フォルクスワーゲン『ゴルフ』用の「1.4TSI ACT」エンジンが、ベストニューエンジン賞に輝いている。
エンジンオブザイヤーはクルマの心臓部、エンジンに着目して優れたエンジンを選出するもので、今年が15回目。今年5月時点で少なくとも世界1か国以上で販売されている乗用車のエンジンを対象に、世界84名のジャーナリストが投票を行って選出。その部門賞のベストニューエンジンは、2012年4月から2013年3月までに登場した新エンジンの中から、とくに画期的な技術を採用したエンジンに贈られる。
ベストニューエンジン2013の結果は以下の通り。
1:VWの1.4リットル 直4ターボ「TSI ACT」(234点)…ゴルフ
2:フェラーリの6.3リットルV12(220点)…F12ベルリネッタ
3:マツダの2.5リットル直4ガソリン(136点)…アテンザとCX-5
4:ジャガーの3.0リットルV6スーパーチャージャー(130点)…XFとXJ
5:テスラのEVパワートレイン(129点)…モデルS
6:フィアットの875cc 2気筒ターボCNG(114点)…パンダや500Lなど
フォルクスワーゲングループが新開発し、まずは新型『ゴルフ』に搭載した「1.4TSI ACT」が栄冠に輝いた。ACTとは、アクティブシリンダーマネージメントの略で、気筒休止システムを指す。
新しい1.4TSI ACTエンジンは、クルージング走行などの低負荷走行下において、4気筒のうちの2気筒を休止。エンジン回転数は1400‐4000rpm、トルクは2.55‐7.65kgmの範囲にある場合に、気筒休止が行われる。
ある審査員は、「ACTの制御は巧みで、素晴らしい。パフォーマンスはツインチャージャー並み」とコメントする。
また、3位にはマツダの「SKYACTIV」のガソリン2.5リットル版、5位にはテスラ『モデルS』用のEVパワートレインが入ったのが目を引く。