ロンドン交通局は7月4日、ロンドン地下鉄(LU)と路線バスサービスの夏対策を発表した。
LUのハマースミス&シティー線は、冷房装置を搭載した車両の運行を先日開始した。サークル線でも今夏中に冷房車を導入する。LUはトンネルの構造上の問題から冷房車の導入が遅れていたが、2016年までには全車両の4割が冷房車となる。
また、LUの駅の中でも特に利用者が多いグリーン・パーク駅(在英国日本国大使館の最寄り駅)とオックスフォード・サーカス駅は、今年からホームに冷房装置を設置した。
さらに、熱中症対策として「水分補給をこまめに」「体調がすぐれない時は乗車しない」「車内で気分が悪くなった時は次の駅で降り、駅員に助けを求める」などの注意を促すポスターの掲示やアナウンスも行っていく。
一方、路線バスサービスは、新規導入バスの2階部分に冷房装置の設置を義務付けた。現在運行中の2階建てバス6100台のうち、約半数は既に設置を終えている。また、大部分のバスには熱を反射する白い屋根板を採用するなどの対策も施している。