マツダの中国現地法人は7月4日、6月の中国における新車販売の結果を公表した。総販売台数は1万1108台。前年同月比は31.2%減と、15か月連続で前年実績を下回った。
マツダの中国合弁には、第一汽車との合弁の一汽マツダと、長安汽車との合弁の長安マツダの2社がある。2013年上半期(1‐6月)実績は、一汽マツダが前年同期比4%増の5万7033台。一方、長安マツダは42.8%減の2万5498台と大幅に落ち込む。
中国では2012年9月中旬、日本政府による尖閣諸島の国有化に反発する大規模なデモが発生。その後、現地では日本車に対する買い控えの動きが広がった。マツダの中国新車販売はその影響を受け、前年実績に対して、2012年9月35%減、10月45%減、11月29.7%減、12月26.4%減と後退。2013年に入っても、1月16.1%減、2月24.7%減、3月25.2%減、4月15.2%減、5月11.6%減と、落ち込みが続いていた。
マツダの2012年の中国新車販売は、18万7087台。前年比は12.9%減と、2年連続で前年実績を割り込む。2013年上半期実績は、前年同期比20.6%減の8万2531台。
マツダの渡辺宣彦 中国事業本部長は、「SKYACTIVテクノロジー搭載の新型『アテンザ』や『CX-5』など、商品ラインナップの強化により、販売を回復させたい」とコメントしている。