【ゴリラ GP737VD 発表】ドラレコ機能「ゴリラEye」を新搭載

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パナソニック「ゴリラ」シリーズのフラッグシップモデルとして登場したCN-GP737VD
パナソニック「ゴリラ」シリーズのフラッグシップモデルとして登場したCN-GP737VD 全 3 枚 拡大写真

ドライブコースの思い出を動画映像で残せるポータブル型ナビがパナソニック「ゴリラ」より登場した。その機能は『ゴリラEye(アイ)』。6日に発表された「CN-GP737VD」で実現したもので、エンジンONで自動起動し、走行中の車両前方を自動で録画できる。

GP737VDに装着されたカメラは耐熱・耐振性にも考慮したメガピクセルクラス仕様で、エンジンを始動すると自動的にカメラも起動し、車両前方の風景を本機にセットしたマイクロSDHCカードに自動的に記録していく。記録ファイル形式は「H.264 /AVI」で、付属の8GB・マイクロSDHCカードに高画質モード(1280×720)で約2時間、標準モード(640×480)なら約14時間の録画が可能だ。

記録は自前で用意したマイクロSDカード/マイクロSDHCカードも利用可能で、マイクロSDXCカードには非対応。つまり、容量は最大32GBまで拡張できることになる。

GP737VDに装着されるカメラの視野角は、水平方向で131°、垂直方向で81°と広めであるため、ドライブレコーダーとしての役割も十分果たせる。ただし、録画時は古い動画を消しながら新しい動画を上書きするものの、この動画記録はあくまで“常時記録”であってドライブレコーダーのように衝撃を受けた瞬間から遡って映像を自動保存する機能は備えていない。電源が落ちれば記録も停止してしまう。ドライブレコーダー機能はあくまで“簡易的なもの”として利用したい。

また、上書きして記録するので、うっかりすると大切なシーンも消してしまうこともあり得る。そのため、本機では残しておきたい動画を簡単な操作で上書きされない領域を確保できるようになっており、この機能は何かと重宝しそうだ。

使って楽しそうに思えるのは、録画した動画をGP737VDで再生すると、撮影場所の地図を同時に表示できること。撮影場所を確認しながらドライブの思い出に浸れるというわけだ。さらに、マイクロSDHCカードをPC上で展開すれば、より大きな画面で走行映像を楽しめ、対応ソフトを使って好みの部分だけに編集することもできる。お気に入りのシーンをSNSへアップロードして楽しむこともにも役立つ。

カーナビとしての能力は、これまでの「ゴリラ」の流れを汲むもので信頼性は高い。ルートガイドも多彩だし、地図データの無料更新にも対応。しかも更新はネット上からダウンロードするタイプとなり、新規に道路が開通しても素早く反映ができるのがメリットだ。無料更新は2017年1月31日までで、更新データは年6回の頻度で提供される予定になっている。

また、パナソニック「ストラーダ」で実現していたスマートフォンアプリ「おでかけナビサポート ここいこ」に「ゴリラ」として初対応。Androidのみ対応というのが残念だが、スマホで検索した地点情報をワイヤレスでナビに転送してルート探索できる使い勝手は一度体験したら止められない便利さだ。他にも観光ガイドブック@るるぶ」約100冊分の観光スポット情報をデータ化した「るるぶDATA」を収録している点も見逃せない。

スマホの普及でPNDの動きはすっかり落ち着いてしまっている中、それでも7型クラスの大画面モデルや、レーダー探知機能を備えた複合型は好調な売れ行きを見せている。カーナビとカメラを一体化する『ゴリラEye(アイ)』もPNDに新たな流れを生み出す可能性も十分あり得る。発売されるのが12月上旬とかなり先の話ではあるが、PND界に新風を巻き起こすことを期待したい。

《会田肇》

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