ロータス『エキシージ』といえば、コーナリング性能とエンジンパワーを研ぎ澄まし、サーキットでポルシェやフェラーリなどを追い回すべく世に出された『エリーゼ』ベースのセミ・レーシングマシンとも呼ぶべき存在だった。
軽量ボディと過給器付きハイパワーエンジンを積むMRのピーキーな特性ゆえに乗り手を選んだことも確かだったが、2011年にフランクフルトで登場した『エキシージS』はこれまでのエキシージシリーズとは異質なキャラクターの持ち主へと変身を遂げた。
ベースがエリーゼということに変わりはないが、エンジンはトヨタ製のV6 3.5リットル「2GR-FE」をスーパーチャージャー(SC)で過給。最高出力は、従来型エキシージSに搭載されていた2ZZ-GE+SCの220psから130ps増しとなる350ps、最大トルクは40.8kgmに達する。車重も相応に重くなり従来型比で250kg増の1180kgとなった。ロータスのチーフエンジニアであるマシュー・ベッカー氏が「新型エキシージSは、すべてのシチュエーションで楽しめるマシンに仕上げた」と語るように、GT的なキャラクターが加えられた。
日本での車両価格は850万円、デリバリーは2013年末から。ポルシェ『ケイマンS』やまもなく上陸するアルファロメオの『4C』などと競合する。
2011年のフランクフルトショーで新型登場
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◆サーキット/レースでの実力披露
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◆ストイックなキャラクターからの脱皮図る