JRグループ旅客6社は8月23日、10月1日から11月30日までの61日間に運転する秋季臨時列車の概要を発表した。
JR東日本は、新幹線で932本、在来線で特急、急行1199本の臨時列車を運転する。定期列車を合わせた総本数は前年に比べ1%多い。10月から開催される大型観光キャンペーン「秋田デスティネーションキャンペーン」に合わせて秋田新幹線『こまち』を増発するほか、在来線でも紅葉や3連休などに合わせて観光客向けの臨時列車を多数運転する。
JR東海は、期間中の定期列車と臨時列車を合わせた運転本数を前年比2%増の2万1141本とする。このうち山陽新幹線に直通する『のぞみ』は6901本で、前年比4%増となる。在来線では伊勢神宮式年遷宮に合わせ、名古屋~伊勢市間を結ぶ臨時急行『いせ』を運転。快速『みえ』も増発する。
JR西日本は845本の臨時列車を運転。新幹線は前年より184本多い647本、在来線も20本多い198本の臨時列車を運転する。3連休や週末を中心に、新幹線『のぞみ』『みずほ』『さくら』『ひかり』や在来線特急『サンダーバード』『しらさぎ』『はくたか』などを増発する。
JR北海道は379本の臨時列車を運転する。昨年10月以降は上野~札幌間の寝台特急『カシオペア』が定期検査のため運転日の設定がなかったことなどから、前年に比べ136本多い。車両を全面的にリニューアルした特急『旭山動物園号』や、SL列車の「SLニセコ号」、トロッコ列車の「くしろ湿原ノロッコ」などが、夏季に引き続き運転される。
JR四国は「元祖トロッコ列車」の『清流しまん号』をリニューアルした『しまんトロッコ号』など、各地でトロッコ列車の運転を行う。また、プレイルームなど子供向けの設備を備えたキロハ186形改造車「ゆうゆうアンパンマンカー」(キロハ186-2)を特急『うずしお』『剣山』に増結して運転する。
JR九州は3連休や週末を中心に、九州新幹線や在来線特急の増発を行う。九州新幹線では『みずほ』を54本、『さくら』を49本、それぞれ増発。在来線でも特急列車を355本増発するほか、定期列車の特急『みどり』60本で車両を増設する。