アウディが9月、ドイツで開催されるフランクフルトモーターショー13で初公開する改良新型『A8』。シリーズの頂点に立つW12気筒エンジン搭載車も、進化を遂げて継続設定されている。
A8の「W12」はロングボディの『A8L』に用意。メルセデスベンツ『Sクラス』やBMW『7シリーズ』のV型12気筒ガソリンエンジン搭載車に対抗するA8シリーズのフラッグシップが、このW12。
アウディの属するフォルクスワーゲングループが開発した12気筒エンジンは、V型ではなくW型という独自レイアウト。「VR6」と呼ばれていた狭角V型6気筒エンジンを2つ組み合わせ、4つのシリンダーバンクを備えているのが特徴。
A8LのW12は、6.3リットルの排気量から、最大出力500psを発生。駆動方式は4WDのクワトロ。それでいて、アウディによると、クラストップレベルの欧州複合モード燃費8.5km/リットルを実現するという。
これには、低負荷走行時に、半分の6気筒を休止するシステムが効果を発揮。アクティブノイズキャンセレーションは、高い静粛性に結び付く。他のA8シリーズ同様、アウディの最新LED技術が投入された「アウディマトリックスLEDヘッドライト」も装備されている。