スズキの鈴木修会長兼社長は8月29日の新型『キャリイ』の発表会見で 、総務省が軽自動車税の引き上げを検討していることについて「弱い者いじめであり、残念というより悲しいという表現かな」と述べた。
軽自動車税の引き上げは、消費税増税に伴う自動車取得税の代替財源確保として、総務省が検討に入っている。鈴木会長は、軽自動車は「一般的に収入が少ない方が生活や仕事のために購入されている」とし、そうしたユーザーの税負担を引き上げるのは「弱い者いじめ」と指摘した。
また、軽自動車は「道路が狭い日本に適したクルマだから(新車販売の)41%を占めるまでになった。そこを標的にするのは理論抜きでも弱い者いじめだ」と述べた。さらに、部品の国内生産比率が高いことから「雇用確保にも貢献している」と強調した。