スズキは8月29日、軽トラック『キャリイ』を14年ぶりにモデルチェンジし、その発表会を開いた。初代の製作に携わった鈴木修会長はこの新型車を見て、「隔世の感がある」としみじみと話した。
初代キャリイは1961年10月に誕生。鈴木会長がスズキに入って2年目の30歳のときに初めて車づくりを学んだという思い入れ深い車だ。「当時のキャッチフレーズは『力のキャリイ』だった。デザインなんて考えないで、とにかく力があって壊れなければいいんだということだった」と鈴木会長。
この「力があって壊れない」という基本は代々受け継がれ、今回の新型車はその基本に近代風のスマートさを盛り込んだそうだ。その結果、「田舎の若者というより都会の若者らしくなった」と鈴木会長も驚いているほど。
発表会の後半には、TVCMに起用された菅原文太さんとはるな愛さんが登場。菅原さんは自身も農業に携わり、キャリイを含めて5台ほどの軽トラックを持っており、「うちにあるものは窮屈だけれども、これだと普通に乗っていられたから、毎年1台ずつこれに変えようと思う」と話し、お気に入りの様子だった。