西武新宿線新所沢駅に「どこでも柵」登場…戸袋移動型の新型ホームドア

鉄道 テクノロジー
新所沢駅1番ホームに設置された戸袋移動型ホームドア「どこでも柵」。
新所沢駅1番ホームに設置された戸袋移動型ホームドア「どこでも柵」。 全 3 枚 拡大写真

ドア数や位置の異なる電車に対応できる新型のホームドア「どこでも柵」の実証試験が8月31日、西武鉄道新宿線の新所沢駅で始まった。2014年2月末までの約6カ月間運用され、安全性や実用性などを確認する。

「どこでも柵」は戸袋が移動することにより、車両形式に応じて扉の位置を変えられるホームドアで、東大生産技術研究所と神戸製鋼所が共同で開発。ドア位置や車体長が異なる車両の混在する路線でもホームドアを導入しやすくなるほか、停車位置がずれた場合もホームドアが車両に合わせて移動することで位置合わせのための後退などが不要になり、遅延を抑える効果も期待されている。

設置場所は新所沢駅1番ホームの所沢寄りで、長さは約1両分。高さは約1.3mで、ドア部分は中央が透明となっている。ホーム側の壁面は垂直だが、車両側は傾斜しており、下辺が広がった三角形に近い断面形状が特徴だ。ホーム上には3ドア車、4ドア車の乗車位置がそれぞれ示されているが、ホームドアが4ドア車対応位置の場合、3ドア車の乗車位置の一部は戸袋部分となっている。

電車が接近すると戸袋部分に設置された青ランプが点滅、ホームドア開扉時にはチャイムが鳴る。運用開始初日は、新たに設置されたホームドアと各ドア位置に配置された警備スタッフの姿に、やや驚いた表情を浮かべる乗客の姿も見られた。

《小佐野カゲトシ@RailPlanet》

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