英国の高級SUVメーカー、ランドローバーは9月10日、ドイツで開幕したフランクフルトモーターショー13において、『レンジローバー イヴォーク』の2014年モデルを初公開した。
レンジローバー イヴォークは2011年に発表。伝統の高級SUV、『レンジローバー』の名前を冠したコンパクトモデルだ。ボディタイプは、「クーペ」と呼ばれる3ドアと、5ドアの2種類を設定している。
2014年モデルは、内外装には大きな変更は加えられていない。フロントグリルやホイール中央部、テールゲートのランドローバーのエンブレムを、新デザインに変更した程度。一方、メカニズム面には、いくつかの新技術を導入。「SD4」と呼ばれるディーゼルターボエンジンを中心に、従来比で燃費を最大11.4%向上。CO2排出量は最大で9.5%減らしている。
環境性能の向上に大きく貢献しているのが、2013年春のジュネーブモーターショー13で披露されたZF製の9速ATの採用。この9速ATは、レンジローバー イヴォークが、乗用車用としては世界初搭載となったうちの1台。優れたレスポンスや燃費、パフォーマンスの向上を追求した。
また、2014年モデルは各種装備も充実。「Park Exit」などの駐車支援技術をはじめ、衝突を防ぐ「Closing Vehicle Sensing and Reverse Traffic Detection」、新しい車載コネクティビリティの「Land Rover InControl」などを用意。
ランドローバーは、「発売から1年半で、世界累計17万台以上を売り上げた。レンジローバー イヴォークは、すでに成功を証明しており、2014年モデルはさらに魅力を増している」と説明している。