レクサスは9月10日、ドイツで開幕したフランクフルトモーターショー13において、新型『GS』の「GS300h」グレードを欧州初公開した。
2013年4月、レクサスは上海モーターショー13において、GS300hをワールドプレミア。同車は新型GSのハイブリッドとして、追加された新グレード。すでに新型GSには、「GS450h」という3.5リットルV型6気筒ガソリンエンジンを基本にしたハイブリッドを用意。GS300hは、排気量を縮小したダウンサイジングハイブリッドを積む。
欧州市場では、ダウンサイジング(排気量の縮小)のトレンドが加速中。例えば、アウディは大型サルーンの『A8』のハイブリッド、「A8ハイブリッド」に、排気量2.0リットル直列4気筒エンジンを基本にしたハイブリッドシステムを搭載している。
レクサスはこの流れに従い、GS300hグレードの欧州投入を決定。今回のフランクフルトモーターショー13において、欧州初公開となった。
ハイブリッドパワートレインは、新型『IS』の「IS300h」グレードと共通(新型トヨタ『クラウン ハイブリッド』とも共通)。直噴2.5リットル直列4気筒ガソリン「D-4S」に、モーターを組み合わせる。システムトータルで223psを発生。欧州複合モード燃費は21.3km/リットル。欧州で重視されるCO2排出量は、109g/kmと優れた環境性能を実現する。
フランクフルトモーターショー13のプレスカンファレンスには、レクサスヨーロッパのPaul Van der Burghディレクターが登壇。「GS300hは欧州の2.0ディーゼル搭載の競合車に対抗できる環境性能。2014年には、欧州で販売されるGSの3分の2が、このGS300hになるだろう」と語っている。