気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
2013年9月13日付
●株高で公募増資活況、シャープ、三菱自も実施へ(読売・9面)
●JAL、ANA 羽田の陣 国際線増便発着枠めぐり攻防(朝日・9面)
●カローラHV2万2000万台受注発売1か月(朝日・10面)
●中国市場の打撃、ホンダは「回復」新型車投入(毎日・7面)
●トヨタ国内生産30万台減、来年度、消費増税に対応(東京・6面)
●首都高、五輪へ改修・整備検討、推進本部始動(東京・6面)
●インド12億人農村から開拓、ホンダ泥臭く拡大(日経・9面)
●三菱自、東南アジア軸に成長、2000億円公募増資へ((日経・11面)
●日産、エルグランド12万台リコール(日経・38面)
●ホンダ、スーパーカブをリコール、4万台(日経・38面)
ひとくちコメント
まるで伝説の凄腕営業マンが、定年延長後も「若い者には負けられない」と、慣れないハイテクのツールを操りながら奮起する「中高年の星」の姿を投影しているようにも見える。
トヨタ自動車が8月6日に発売した『カローラ』のハイブリッド車(HV)の受注が、約1か月間で約2万2000台に達したそうだ。
世界で初めて累計販売台数が4000万台を突破した「伝説の名車」だけに、おどろくこともないが、何しろ、発売時にトヨタが公表した月販目標は2500台と控えめ。それを9倍近くも上回ったのである。
きょうの各紙が報じているが、日経によると、トヨタのコメントは「極めて好調な立ち上がり」としており、「極めて」と表現した気持ちもよくわかる。
それにしても、日本のユーザーはHV好きである。カローラにしても、外観のデザインは変わらないのに、ガソリン車より価格は40万円も高いが、HVということだけで「個人から法人まで幅広い購入層をとらえた」(日経)という。さすがに伝説のカローラのブランド力である。
それはともかく、トヨタ同様に「現地現物」は記者のモットー。早速、個人顧客の多い都内のカローラ店を訪ねてみたが、凄腕の営業マンも「目標の9倍なんて、信じられない」と首を傾げた。その謎を解くには、この勢いがいつまで持続するのかどうかで判断をするしかないだろう。