マツダが2008年、デトロイトモーターショー08で発表したコンセプトカー、『風籟』(ふうらい)。同車を、英国の有名自動車メディアが、全焼させていたことが判明した。
これは、『Top Gear』誌が明らかにしたもの。同メディアが20周年記念の特別企画として、マツダから風籟を借り受け。そして走行テスト中に、火災が発生し、車両は全焼したという。
風籟は2008年当時、マツダの最新デザインの方向性を示唆した“Nagare”シリーズ第五弾として登場。スーパーパフォーマンスカーを提示したコンセプトカーだった。
車名の風籟は、「風の音」を意味。風を切りながら突き進むレースカーをイメージした。コンセプトカーの製作には、実物のレーシングカーを使用。シャシーは、ALMS(アメリカン・ル・マン・シリーズ)で活躍したクラージュ『C65』がベース。その上に、クローズドコックピットボディを被せた。エンジンは、3ローターの「R20B」で、最大出力は450psを引き出す。燃料は100%エタノールと、環境にも配慮。
この風籟を全焼させた『Top Gear』は、公式サイトで、「今回の件は、本当に申し訳ない」と謝罪。なお、風籟を手がけたマツダのデザイナー、カルロス・サラフ氏は、米メディアの取材に対して、「私にとって、風籟はとても重要な車。何が起きたにせよ、現在の自分があるのは、この車のおかげ」とコメントしている。