ニュージーランド最大の都市オークランドで9月13日、同市近郊の鉄道電化に向けて製造された新型電車が初公開された。来年以降、電化の進展に合わせて順次営業運転を開始する予定。
オークランドの近郊路線網は、同国の鉄道網を保有する国営企業キウィ・レイルの路線上を、オークランド交通局から受託した仏資本のトランスデヴ・オークランドが運行している。線路の幅は日本と同じ1067mmで、ディーゼルカーとディーゼル機関車牽引列車によって運行されているが、交流2万5000Vでの電化工事が進められている。
電車はスペインの車両メーカーCAF社製で、両側の先頭車がモーター付き、中間が付随車の3両編成。編成での全長は約72m、定員375人で、編成当たりのキャパシティは現在のディーゼルカーよりも40%アップする。2011年に57編成を発注しており、今回公開された最初の車両は今年8月に搬入された。
10月からは運転士の訓練が開始され、来年以降電化が完成した路線から順次運行を開始する予定。2015年後半には全編成が営業運転に投入される見込みだ。