新日鐵住金は10月11日、同社の鉄道車両用動揺防止制御装置(アクティブサスペンション)が、JR九州の豪華寝台列車『ななつ星 in 九州』に採用されたと発表した。
同社が開発したアクティブサスペンションは、車体に備えられたセンサーで車体の振動を検知し、逆方向の力をアクチュエーターで発生させて振動を打ち消す。空圧式のアクティブサスペンションは2001年、営業車としては世界で初めて東北新幹線のE2系に搭載された。
現在は秋田新幹線や山形新幹線のE3系、JRの在来線特急や大手私鉄の特急などでも採用されており、2015年春の延伸開業が予定されている北陸新幹線のE7系・W7系への採用も決まっている。また、電気式のアクティブサスペンションも東北新幹線のE5系と秋田新幹線のE6系で採用されている。
九州の鉄道で同社のアクティブサスペンションが採用されるのは、今回が初めて。『ななつ星』の客車7両編成のうち、1号車のラウンジカーと7号車のDXスイートに採用された。『ななつ星』は10月15日から営業運行を開始する予定。