米国の自動車最大手、GMのシボレーブランドのスポーティカー、『カマロ』。その頂点に立つ高性能グレードが、ドイツ・ニュルブルクリンクにおいて、ポルシェ『911』やランボルギーニ『ムルシエラゴ』のラップタイムを上回ったことが分かった。
これは10月14日、シボレーが明らかにしたもの。『カマロZ/28』がニュルブルクリンク北コースでタイムアタックを実施。その結果、「7分37秒47のラップタイムを計測した」と発表している。
シボレーによると、このタイムはポルシェ『911カレラS』やランボルギーニ『ムルシエラゴLP640』(『アヴェンタドール』の先代モデル)を上回るという。ちなみに、ニュルブルクリンク北コースにおけるラップタイムは、ポルシェ911カレラSが7分37秒90、ランボルギーニ ムルシエラゴLP640が7分40秒。
カマロ Z/28は、2014年モデルのシボレーカマロの発表と同時に復活した伝統の高性能グレード。初代カマロ Z/28は、1967年に発表。カマロの歴史において、「Z/28」という名を冠したモデルは、最も象徴的な存在でもある。
カマロ Z/28のフロントには、LS7型と呼ばれる7.0リットルV型8気筒ガソリンエンジンを搭載。吸排気系は専用チューニングされ、最大出力500ps以上、最大トルク65kgm以上を発生する。トランスミッションは、専用ギアレシオの6速MTのみ。
サスペンションは4段階の調整が可能。ブレーキはブレンボ製のカーボンセラミックだ。タイヤは305/30ZR19サイズのピレリ製「PゼロTrofeo R」。純正装着はカマロ Z/28が初となる。
大幅な軽量化を受けているのも、カマロ Z/28の特徴。オーディオや遮音材、トランクカーペットの廃止、ガラスの薄厚化、エアコンのオプション化、バッテリーの小型化などを実施。シボレーによると、「ZL1」グレードに対して、136kg軽量化しているという。