【東京トラックショー13】大田区の中小企業、共同で開発した車載型除染装置を披露

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大田区の中小企業が開発した車載型除染装置(東京トラックショー2013)
大田区の中小企業が開発した車載型除染装置(東京トラックショー2013) 全 1 枚 拡大写真

「下町のボブスレー」をつくって話題を呼んだ大田区の中小企業が、今度は車載型除染装置を開発し、「東京トラックショー2013」で披露した。「ランドセーバー」と名付けられたそれは、汚染土壌を30分の1に減らすことができるという。

「福島の現状を見て、大田区で何かできないかとスタートしました」とジーフォームの伊藤光明社長は開発のきっかけについて話す。そして、いであ、醍醐建設、東新製作所、東洋マシナリー、環境美研の中小企業5社がそれぞれの技術を持ち寄って開発が始まった。約半年後にその装置は完成し、除染事業のための共同出資会社「ジーフォーム」を設立した。

装置は自家発電機、プラント、撹拌槽と凝集沈殿槽の2種類のタンクからなっていて、2トラックに搭載が可能。まず第1のタンク(撹拌槽)で、特殊な薬剤と酸、汚染土壌、水を一緒に撹拌・静置し、放射性セシウムが溶け出した上澄みの水と除染された土壌に分ける。そして、上澄みの水を第2のタンク(凝集沈殿槽)を移し、凝集剤を加えると放射性セシウムが沈殿する。この沈殿物が濃縮した汚染土壌として処理され、それ以外の残留した土は乾燥させた後、浄化土壌として再利用が可能になるそうだ。

「来年早々に福島に持って行き、実証実験を行う予定です。そして、福島の人に見てもらい、納得してもらったうえで、装置を量産化していきたい」と伊藤社長は話していた。

《山田清志》

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