京都市は11月15日、市バスの均一運賃区間を「市内有数の観光地」である嵯峨・嵐山地域にも拡大すると発表した。国への申請など所定を手続きを経て、2014年3月22日から実施する。
市バスは原則として一律220円の均一運賃だが、嵯峨・嵐山地域は乗車距離に応じた距離制運賃(190~270円)を採用している。同市によると「市民や観光客の皆様からの強い要望」を受け、均一運賃で乗車できるエリアを拡大することにしたという。これにあわせて京都バスも均一運賃区間を拡大する。
市バス28系統の京都駅前~大覚寺間の場合、現行運賃は250円だが、均一運賃拡大後は30円安い220円で利用できるようになる。その一方、阪急嵐山駅前~大覚寺間(190円)など現行220円未満の区間では値上げになる。
均一運賃区間内で利用できる「市バス専用一日乗車券」や「市バス通勤フリー定期券」のフリーエリアも拡大し、嵯峨・嵐山地域で新たに利用可能となる。また、京都バスにおいても均一運賃区間全域で「市バス専用一日乗車券カード」を利用できるようにする。