【東京モーターショー13】日産 GT-R NISMO 公式発表…600psにパワーアップ、価格は1500万円

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日産GT-R NISMO
日産GT-R NISMO 全 10 枚 拡大写真

日産自動車は11月19日、東京モーターショー13でのワールドプレミアに先駆けて、日産『GT-R NISMO』を公式発表した。

GT-R NISMOは、ニッサン・モータースポーツ・インターナショナル(ニスモ、NISMO)のノウハウを生かして開発された高性能プレミアムスポーツバージョン。『ジューク』や『フェアレディZ』(海外名:『370Z』)、『マーチ』などに続く1台で、レーシングカー譲りの究極のハイパフォーマンスを実現するために、ファクトリーチューンを施したNISMOシリーズのフラッグシップモデルとなる。

VR38DETT型3.8リットルV型6気筒ツインターボエンジンは、レーシングカーの『GT-R NISMO GT3』用の高効率な大容量タービンをはじめ、気筒ごとに最適な点火時期をコントロールする制御や、最適な燃料噴射量をコントロールするインジェクター駆動回路を採用するなどして、最大出力600ps、最大トルク66.5kgmを引き出す。これはノーマルに対して、50ps、2kgmのパワー&トルクの向上にあたる。

前後のサスペンションのスプリングと特注のビルシュタイン・ダンプトロニックダンパーは、極限状態でも路面に吸い付くようなグリップや、正確なステアリング応答性を実現するために、専用チューニング。走行中、3パターンのサスペンションモードが選択可能。レースから着想を得たサスペンション設定を補完するため、ワイドリムフロントホイール(20x10.0J)とサイズアップした専用の高剛性ハブボルト、専用タイヤ(フロント255/40 ZRF20、リア285/35 ZRF20)を装着。

さらに、高速コーナリング時のホイール位置を最適化し、操縦安定性を向上させるため、フロントダブルウィッシュボーン式サスペンションに専用アッパーリンクを採用し、キャスタートレールを拡大。コーナリングやレーンチェンジの際の車体の横揺れを最小化するため、重量を低減しながらロール剛性を高める大径中空スタビライザーをリアサスペンションに採用する。

また、高負荷時でもサスペンションの精度の高い動作を確保するため、ボディ結合部には通常のスポット溶接に加え、構造用接着剤による補強も追加し、ボディ剛性をアップ。日産によると、アフターマーケットでは実現できないNISMOのファクトリーチューンだという。

GT-R NISMOは、内外装にも多くの専用装備を奢る。フロントにカーボン製バンパーとアンダーカバーのエアストレーキを、リアにはカーボン製のリアスポイラーを装着。NISMOのモータースポーツ活動でのノウハウを生かし、カーボンファイバー素材をバンパー、リアスポイラー、サイドシルカバー、アンダーカバーなどに幅広く採用し、軽量化、低重心化を追求。

空力性能は、風洞での徹底的な実験や最新のシミュレーション技術を駆使して開発。ダウンフォースは300km/h走行時にプラス100kg、最適化された前後の空力特性は、4輪の接地荷重変動を最小化し、車両の優れたバランスを確保。左右に張り出したフロントバンパーと、後方に延長し絞り込まれた形状のリアバンパーにより、Cd値は0.26を達成している。

室内は、人間工学的に基づいて造形されたレカロ製NISMO専用カーボンバックバケットシートを装着。NISMOのレーシングドライバーからアドバイスを受けたステアリングホイールは、レッドセンターマークとレッドステッチ付きのアルカンターラ巻き3本スポークを採用。グリップ、フィードバック、快適性を最高のバランスで実現するという。NISMO専用カーボン調コンビメーターも装備。タコメーターはレッドリング付きで、メーターリッドにもアルカンターラを使う。

GT-R NISMOは2014年2月末、日本国内で発売予定。その後、米国や欧州にも投入する。日本国内での価格は、1501万5000円と公表されている。

《森脇稔》

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