相次ぐトラブルを受けたメンテナンス体制の強化に向け、11月に特急を減速・減便するダイヤ改正を実施したJR北海道。2014年3月15日のダイヤ改正では、現在最高速度130km/hで運行している特急『スーパー宗谷』を120km/hに減速するほかは、一部列車の時刻変更が主体となる。
札幌~稚内間を結ぶ特急『スーパー宗谷』は、最高速度を120km/hに引き下げる影響で、所要時間が下り1号で13分、上り2号で8分、4号で5分延び、現在は4時間台の札幌~稚内間がいずれも5時間台となる。下り3号のみ現在と同じダイヤ(所要時間4時間58分)を維持する。上り2号は札幌着の時刻が8分遅くなるため、現在は7分の連絡で乗り継ぎ可能な函館行き特急『スーパー北斗10号』(札幌12時13分発)への接続ができなくなる。
現在運休している、キハ183系気動車を使用する札幌~稚内間の特急『サロベツ』、札幌~函館間の『北斗』の運休は継続。旭川~稚内間の臨時快速と札幌~函館間の臨時特急は引き続き運転する。
本州と北海道を結ぶ新青森~函館間の特急『スーパー白鳥』『白鳥』の一部と、青森~札幌間の急行『はまなす』は、東北新幹線に合わせて時刻を変更する。また、函館駅で『スーパー白鳥』『白鳥』と接続する函館~札幌間の特急『スーパー北斗』『北斗』も時刻を変更。現在7時台となっている上下始発列車の発車時刻を6時台に繰り上げるほか、森駅に全列車が停車するようになる。
『スーパー北斗』『北斗』の時刻変更に合わせ、室蘭~札幌間の『すずらん』、札幌~釧路間の『スーパーおおぞら』、札幌~帯広間の『スーパーとかち』も一部列車の時刻を変更する。
このほか、津軽海峡線の知内駅と、既に実質的な営業を終えている竜飛海底・吉岡海底駅が3月14日限りで廃止となる。