アウトランダーPHEVと愛犬の旅…白銀の富士山麓で発揮する実力

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アウトランダーPHEVと愛犬の旅…白銀の富士五湖周辺で発揮する実力
アウトランダーPHEVと愛犬の旅…白銀の富士五湖周辺で発揮する実力 全 28 枚 拡大写真

2014年、スノードライブ最強の1台が、2013-14年日本カー・オブ・ザ・イヤー『イノベーション部門賞』を受賞した『アウトランダーPHEV』だ。

HVでもEVでもない、その両方の魅力、機能を併せ持ち、限りなくEVに近く、しかしバッテリーがなくなってもエンジンで発電、走行できるEVのデメリットを解消したアウトランダーPHEVは今、絶大なる人気を持つクロスオーバーSUVの中でも特別な存在だ。

白銀のリゾートにも馴染む佇まい

例えばユーミンファンの聖地、Yumingという魔女が住む苗場山のふもとで毎年この時期に開催されるリゾートコンサート「SURF & SNOW in naeba」へ向かい、ホテルのエントランスに乗り付けるにもこれほどふさわしいクルマはないと思える。ホテル内にある「SURF & SNOW in naeba」が開催されるブリザディウムというユーミン命名のコンサートホールの前には今年も三菱自動車の新型車、ekスペースがユーミンバージョンとして飾られているぐらい「SURF & SNOW in naeba」と三菱車は縁が深いからでもある。

わが家にはいつも旅を共にする、家族の一員であるラブラドールレトリーバーのマリアがいるが、河口湖にある、犬と泊まれるラグジュアリーなリゾートホテル「レジーナリゾート富士 Suites&Spa」のエントランスにも似合いすぎるほど似合う。

それはアウトランダーPHEVの持つ高級感、PHEVという成り立ちによるSUVの未来像を示す存在感はもちろん、三菱SUVならではの4WD性能がもたらす絶大なる信頼感といった、白銀の世界でこそ放つ特別なオーラがあるからだ。

動力は床下に配置される12kwhのバッテリーとフロント60kw、リヤ60kwの出力を持つ2つのモーター、そして2リットルエンジンだ(ツインモーター4WD)。決め手は日常域、短距離の高速巡行を含めほぼEV走行できる点。エンジンはほぼ使わないか充電用として機能し、大容量バッテリーを積むためEV走行可能距離はJC08モードで何と60.2km!実質45キロ程度のEV走行が可能になる。

大容量バッテリーが可能にした自然の中のコーヒータイム

今回、愛犬のラブラドールレトリーバーのマリアを連れアウトランダーPHEVで河口湖にある「レジーナリゾート富士 Suites&Spa」を訪れた。もうすぐわが家は「SURF & SNOW in naeba」のため苗場に数日間滞在することになるのだが、その間、マリアを近くのドッグホテルに預ける"おわび"を兼ねてのドライブ旅行である。

その帰り道、アウトランダーPHEVのステアリングを握っていると、たとえ雪道であってもふとどこかへ立ち寄りたくなってしまう。

白銀の富士五湖周辺には犬と入れるカフェも少なくない。が、マリアの提案はこうだ。「今なら世界遺産に登録された富士山を望む大自然の中で、アウトランダーPHEVにOP設定されてる100V/1500Wコンセントを活用して、どこか眺めのいい場所にアウトランダーPHEVを停め、"どこでもカフェタイム"を楽しむのが粋というものワン」である。さすが自称自動車評論犬!?、旅するラブラドールレトリーバーのマリアであります。

アウトランダーPHEVの容量12kWhのリチウムイオンバッテリーは満充電状態なら一般家庭の約1日分の電力が供給可能。車内2カ所にある100V/1500Wコンセントによってコーヒーメーカーはもちろん、電子レンジ、簡易クーラー、炊飯器なども使える。このようなアウトドアシーンから緊急時、災害時まで頼もしすぎる装備と言っていい。

バッテリー満充電時の電力使用可能容量は10000kwh。とはいえ現実にはそうはいかない。仮にバッテリーが約70%残っていたとすると容量は7000kwh。もし1000W程度の家電品を1000Wで連続使用したとしても(実際の実用消費電力はもっと少ない)7000÷1000で7時間も使えることになる。

前後モーター制御に支えられる安心感

季節柄、富士五湖周辺は国道はともかく、一歩、湖沿いの道に入れば路面は圧雪路やアイスバーンだ。しかし、アウトランダーPHEVなら絶大なる安心感を持ってステアリングを握っていられる。そもそもバッテリーにとって不利な低温下の雪道で電欠を心配せずにEV主体で走行できること自体、すごいことだと思うが、自慢のEV走行領域ではエンジンで走るときよりもアクセル操作に対するレスポンス、加速力はスムーズ。いわばスノーモード的でもあるから雪道との相性は抜群なのである。

さらに電気モーターで前輪と後輪をそれぞれ最適にリアルタイムで制御してくれるため、FFのスタッドレスタイヤ装着車が一瞬、ズルリと滑ってしまうような場面でも安定感は損なわれにくい。なんとなれば、シフトレバー手前の4WDロックスイッチを押すだけで前後アクスルを電子制御でロックさせられるから走破性はさらにアップする(機械的にロックしているわけではない)。

アウトランダーPHEVを停めたのは、富士山を望む絶景ポイントでもある西湖の湖畔。コーヒーメーカーを使い、ちゃんとした陶器のカップ&ソーサーでいただく1杯のコーヒーはとてもぜいたくだ。

そもそも都会人は雪道に慣れていない。せっかく冬のリゾートホテルに予約を入れても、前日に大雪が降ったならば、雪道の走行が怖くて予約をキャンセルする人もいるという。家族はもちろん、家族といっしょの旅行を楽しみにしていた犬もがっかりである。

犬の犬生は短い。犬は人間の何倍ものスピードで歳を重ねる。寿命は長くて15年ぐらいだろう。大型犬なら10年ちょっとかもしれない。マリアのようにクルマが好きで、ドライブが好きで、家族といっしょのドライブが御飯と散歩と同じぐらい大好きな犬にとって、1回でも多くのドライブの機会、思い出を作ってあげるのは、飼い主の果たすべき使命でもあると思う。

だからこそ、季節や路面、天候に左右されにくい、冬のスノーリゾート、雪道だろうと安心して踏み込んでいける、エンジンがかかってさえも室内が静かで乗り心地のいいアウトランダーPHEVは愛犬家にとって理想の1台だと確信する。雪道の運転には自信がない…そんな人にこそ、乗ってもらいたいとも思う。気がつけば、雪が降るのが待ち遠しくなり、雪道を走ることが快感になるかもしれない。

嬉しい車内の使い勝手と燃費の良さ

そうそう、アウトランダーPHEVの愛犬家しか気づかない!?ドッグフレンドリーポイントがちりばめられている。まず本革コンビシートのファブリック部分。汚れが目立ちにくく、付きにくく、また抜け毛がからみにくい格好の素材なのである。後席のシートサイドは合成皮革で、犬の乗降時に毛が付着しないのも犬を日常的に後席に乗せている人なら分かるポイントだ。さらにシートとサイドシルの間にステップパネルがあるのも犬が前足をかけやすくジャンプしやすく、また抜け毛が狭い部分に入り込まないからうれしい。

しかも、アウトランダーPHEVは燃費も素晴らしくいい。バッテリーが満充電なら実質約45キロほどの、ガソリンを1滴も使わないEV走行が可能だが、バッテリー残量が減ってもチャージモードなどで走りながらバッテリー残量を増やすことができる。まさに発電するSUVなのである。

回生ブレーキの強さはステアリング奥のパドルシフトでその強さを6段階に調整できる。デフォルトはB2。右側のパドルを引きB0にすれば回生せず完全なコースティング状態になり、高速道路の下り坂などで燃費をさらにかせぐこともできるのだ。そう、ドライバーの意志、操作でエコドライブのスタイルを自由自在にコントロールできるのがアウトランダーPHEVでもある。

ガソリン車的な市街地、高速道路を含めた実燃費は今回、14km/リットル前後(バッテリー半分で出発。途中、1回、60%充電)だった。「SUVは雪道に強いけれど燃費がね」という考えはもう改めたほうがいい。これなら燃料代を気にせず、季節を問わず愛犬とドライブできる。

犬を雪の中で楽しませてくれる万能SUV

犬は雪が大好き。その意味でも雪道に強いアウトランダーPHEVはドッグフレンドリーカーの代表格と言っていい。年間何十台もの新車に"こっそり"試乗する、われわれ人間では評価しようがない犬の乗降性、荷室部分の乗り心地、静粛性までチェックしている自称自動車評論犬!?のマリアも「太鼓判を押すワンね」と言ってます。

白銀の富士五湖から都会へ。中央フリーウェイを滑走路に見立て、強力なモータートルクで静かに滑らかにクルーズするアウトランダーPHEVの車内で寝息をたてているマリアは、時折、足をバタバタさせている。雪の中で思いっきり走り、遊んだ思い出を夢見ているようだ。

もうすぐYuming「SURF & SNOW in naeba」の苗場滞在のため、マリアを近所のドックホテルに預けることになる。そこでマリアは家族と離れた寂しさを紛らわすため、いっしょに過ごす犬たちにアウトランダーPHEVの魅力と、レジーナリゾート富士の素晴らしさを誇らしげにワンワン話すんだろうな。

《青山尚暉》

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