ドイツの自動車大手、ダイムラーは2月11日、新型メルセデスベンツ『Sクラス クーペ』の概要を明らかにした。実車は3月、スイスで開催されるジュネーブモーターショー14で初公開される。
新型Sクラス クーペは、現行の『CLクラス』の後継車。CLクラスはモデルチェンジを機に、新型『Sクラス』の一員として、Sクラス クーペの名前で登場した。
新型Sクラス クーペは、フランクフルトモーターショー13に出品された『コンセプトSクラスクーペ』の市販版。サルーンの新型Sクラスよりも、2ドアクーペらしいパーソナル感を追求しているのが、新型Sクラス クーペの特徴。
象徴的なのは、オプションの特別なヘッドランプ。片側に47個のスワロフスキークリスタルがあしらわれる。その内訳は、17個がデイタイムランニングライト、30個がウインカーランプ。標準装備のヘッドランプは、フルLEDとなる。
外観は、メルセデス伝統の伸びやかでスポーティなクーペフォルム。ボディサイズは、全長5027×全幅1899×全高1411mm、ホイールベース2945mmの堂々の大きさ。インテリアは贅を尽くした仕上げで、ヘッドアップディスプレイやタッチパッドも用意された。
新型Sクラスに採用されたマジックボディコントロールを、オプション設定。フロントガラス上部の内側に装着されたステレオマルチパーパスカメラで、最大15m前方の路面の凹凸を検知。そして、四輪それぞれの油圧ユニットに供給されるオイル量を正確にコントロール。最適な減衰を可能にする連続可変ダンピングシステムとともに、完璧に近い乗り心地を実現する先進のシステムだ。
搭載エンジンは新型Sクラスに準じる。まず登場する「S500クーペ」は、4.7リットルV型8気筒ツインターボを搭載。最大出力455ps、最大トルク71.4kgmを発生する。新型はジュネーブモーターショー14で初公開された後、2014年後半に発売される予定。