メルセデスベンツAMGとシガレットレーシング社は2月13日、米国で開幕したマイアミ国際ボートショーにおいて、メルセデスベンツ『AMGヴィジョン・グランツーリスモ』と、これをモチーフとしたパワーボートを共同発表した。
同車は、ソニー・コンピュータエンタテインメントが2013年12月に発売した「プレイステーション3」用ゲームソフト、『グランツーリスモ6』とのコラボーレーションプロジェクト、「ヴィジョン・グランツーリスモ」から生まれたスーパースポーツカーコンセプト。
グラマラスでエモーショナルなボディラインに、ガルウィングドアを備える。フロントは、可変LEDグリルを採用。リアには、AMGのスポーツエグゾーストの8本出しマフラーが組み込まれた。アルミスペースフレームボディに、モータースポーツで使用するカーボンファイバー素材などを組み合わせ、車両重量は1385kgに抑えられる。
ロングノーズの下に収まるエンジンは、AMGが開発した5.5リットルV型8気筒ガソリンツインターボ。最大出力は585ps、最大トルクは81.6kgmを発生する。ブレーキはAMGのセラミックコンポジットを装着した。
一方、シガレットレーシング社は1969年創業のラグジュアリーパワーボートのトップメーカー。『50‘ヴィジョンGTコンセプト』と命名されたパワーボートは、メルセデスベンツAMGヴィジョン・グランツーリスモがモチーフ。
マーキュリーレーシング製のエンジンを2基搭載。最大出力は1650psを誇り、水上を最高速225km/hで疾走する。標準仕様に対して、およそ450kgの軽量化も実施。内外装は、エクスクルーシブな仕上げとした。50‘ヴィジョンGTコンセプトの価格は、150万ドル(約1億5000万円)からと公表されている。