フェラーリ 2013年通期決算、生産抑制でも純利益は過去最高

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ラ・フェラーリ
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イタリアの高級スポーツカーメーカー、フェラーリは2月18日、2013年の通期(1-12月)決算を発表した。

同社の発表によると、売上高は過去最高の23億ユーロ(約3240億円)。前年実績に対して、5%増だった。また純利益も、過去最高の2億4600万ユーロ(約345億円)。前年比は5.4%増と伸びている。

2013年の世界新車販売は6922台で、前年比は5.4%のマイナス。ただし、これはフェラーリの戦略。同社は2013年5月、生産台数を抑制し、高いレベルの希少性と長期に渡る価値を持続させる新戦略を打ち出した。フェラーリによると、今期の世界販売台数の減少は、この戦略に沿ったものだという。

市場別の販売実績では、米国が前年比9%増の2035台と最多。中国は、前年比10%減のおよそ700台と減少。中東とアフリカは8%増の599台。日本は20%増の380台を売り上げた。

欧州では、ドイツが前年比13.1%減の652台と後退。代わって、英国が0.6%増の673台と、欧州の首位に躍り出た。一方、地元イタリアは、信用不安の影響もあり、35.5%減の205台にとどまった。

「これは、全従業員の努力がもたらした大変重要な結果」と述べるのは、フェラーリのルカ・ディ・モンテゼーモロ会長。「『ラ・フェラーリ』、『458スペチアーレ』、そして最新の『カリフォルニアT』のような魅力的な商品を開発し、高いレベルのエクスクルーシブ性を維持していきたい」とコメントしている。

《森脇稔》

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