イタリアの自動車大手、フィアットは3月4日、スイスで開幕するジュネーブモーターショー14において、フィアット『500』の2014年モデルを初公開する。
2014年モデルのハイライトが、2気筒ガソリンエンジン「ツインエア」に新バージョンの投入。ツインエアを積むフィアット500は2010年9月、欧州で発売。今回、発売から3年半を経て、高出力版が設定された。
ツインエアは、排気量875ccでターボを装着した2気筒のダウンサイジングエンジン。1.4リットル直列4気筒並みの動力性能を備えながら、燃費を30%向上させているのが特徴だ。2気筒エンジンらしく、軽量コンパクトに設計され、1.2リットル直列4気筒比で、23%コンパクトかつ10%軽い。
2014年モデルでは、ツインエアに高出力版を追加設定。最大出力は105ps/5500rpm、最大トルクは14.8kgm/2000rpmを引き出す。標準エンジン比で20ps、0.2kgmパワフルになった。トランスミッションは6速MTが標準。0-100km/h加速は10秒と、標準比で1秒短縮。最高速は188km/hと、15km/h引き上げられた。
パワーアップしても、ツインエアならではの環境性能は高水準。欧州複合モード燃費は23.7km/リットル、CO2排出量は99g/kmを実現している。