トヨタとPSAプジョーシトロエンが共同開発した小型車が、ジュネーブモーターショーで初公開された。トヨタは『アイゴ』、プジョーは『108』、シトロエンは『C1』と、基礎を共通としながら「三車三様」のデザインをまとい、ブランド色を押し出した。その違いを写真で紹介する。
アイゴ、108、C1は、従来モデルから共同開発車として3ブランドで販売されてきた小型車(108の先代モデルは107)。若者や新たにクルマを買う人たちに向けた入門車に位置づけられる。モデルチェンジに伴い、三車すべてが新型に刷新、ジュネーブモーターショーでのお披露目となった。
トヨタのアイゴは、日本の若者文化をコンセプトに、直感的でインパクトのあるクルマ造りをめざした。ツートーンカラーで表現される「X」字のフロントマスクが印象的だ。
プジョー108は、最新のプジョーデザインを投影し小型ながらも高級感あるデザインを採用。欧州カーオブザイヤーを受賞した上位車の『308』や、フラッグシップセダン『508』などと意匠を共通とすることで、ブランドの統一感を押し出した。
シトロエンC1は、フランス車メーカーならではの個性的かつアーティスティックなデザインが特徴。特に丸形と角形のヘッドライトが溶け合うように組み合わされたフロントマスクは、一度見たら忘れられないほどのインパクト。キャンバストップが似合うのもシトロエンならではだ。
インテリアは、シングルメーターや、ダッシュボードのカラーパネルなど要素としては共通。スマートフォンと連動するナビゲーションシステムも共通化している。ボディカラーなどに応じたカラーカスタマイズやオプションなどは各社異なるようだ。
価格帯も販売ターゲットもほぼ同じ3台。デザイン&ブランドで選ぶのが正解だ。お好みの一台は見つかっただろうか。とはいえ残念ながらこの3台、日本への導入予定はない。