防衛省は、マレーシア航空370便が消息不明となっていることから国際緊急援助活動を実施すると発表した。
クアラルンプール発北京行きのマレーシア航空370便は、3月8日午前0時41分(現地時間)にクアラルンプール国際空港を離陸し、午前1時半にマレー半島の東部沖で連絡が取れなくなり、午前2時40分に消息不明が確認された。同機には、乗員12人と乗客227人が搭乗していた。
捜索救難活動は、周辺国、乗客国籍国によって行われているが、現時点で機体は発見されていないことから、当初の捜索区域から捜索対象を拡大している。
日本政府は、マレーシア政府から支援要請を受け、防衛大臣が「国際緊急援助活動の実施に関する自衛隊行動命令」を発出。マレーシア関係機関、関係国等と調整のため、マレーシア国際緊急援助隊先遣隊の要員4人が民航機で出国したのに続いて、国際緊急援助活動へ部隊を増派することを決めた。
マレーシア国際緊急援助先遣隊をマレーシア現地支援調整所に改編し、現地でマレーシア航空370便の救助に関する情報収集、マレーシア関係機関と関係国との調整に当たる。
海上自衛隊P-3C哨戒機を2機を派遣するとともに、航空自衛隊のC-130H輸送機3機(うち、1機は日本で待機)を主要装備とする空国際緊急援助飛行隊を編組し、捜索救助活動を実施する。
防衛省では準備が整い次第、これらの部隊を派遣する予定。