JR各社、GWの利用者数は前年比やや減少

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日程の関係も影響し各社とも全体では前年をやや下回った。写真は前年より3%利用が増加した秋田新幹線『こまち』
日程の関係も影響し各社とも全体では前年をやや下回った。写真は前年より3%利用が増加した秋田新幹線『こまち』 全 2 枚 拡大写真

JR旅客各社は5月7日、ゴールデンウィーク期間(4月25日~5月6日)の利用状況を発表した。各社とも同日比で前年をやや下回った。前半(4月25日~30日)が「飛び石連休」となった影響とみられる。

新幹線は、JR東日本の各線(東北・上越・長野・秋田・山形)が前年比2%減の381万8000人、東海道新幹線が2%減の345万4000人、山陽新幹線が4%減の154万7000人。九州新幹線は博多~熊本間が前年並み、熊本~鹿児島中央間が前年比3%減で、全線での利用者は約54万人だった。

JR各社別に見ると、JR北海道は都市間の特急・急行が前年比12%減の28万9500人、札幌圏は2%増え224万4700人。都市間輸送は函館方面が19%、釧路方面が22%減少しており、特急列車の減便・減速が響いたとみられる。

JR東日本は、新幹線・在来線特急を合わせた利用者数が441万7000人で、前年比3%減。各線区の利用が前年並みかやや減った中で、秋田新幹線(盛岡~田沢湖間)は3%増の9万9000人となり、角館駅(秋田県)の利用者も13%増加した。

JR東海は、新幹線・在来線特急合計で前年比2%減の363万2000人。東海道新幹線は、全体では前年より減少したものの、下り列車のピークとなった5月3日の利用者数は前年比6%増、上りのピークの6日は3%増となり、連休後半に利用が集中したことを伺わせる結果となった。名古屋近郊区間の利用者数は前年より1%増えた。

JR西日本は、新幹線・在来線特急合計で前年比4%減の239万人。期間別の集計によると、前半(4月25日~30日)の利用が前年比14%減となった分、後半(5月1日~6日)は4%増えており、利用が後半に集中したことが明確に現れた。前半・後半を通じて好調だったのは、新幹線では前年比8%増の『みずほ』と3%増の『こだま』。在来線では関西国際空港アクセスの『はるか』が13%増と高い伸びを記録した。また、3月にオープンした「あべのハルカス」最寄りの天王寺駅利用者が10%増加した。

JR四国は、瀬戸大橋線が前年比8%減の27万5200人、主要3線区(予讃線・土讃線・高徳線)が5%減の13万4900人。期間別集計では後半に特急『うずしお』が前年比9%増と伸びた。

JR九州は、新幹線・在来線特急合計で前年比1%減の80万3000人。前半は前年比9%減となったが、後半は6%増えた。

各社とも、下りのピークは5月3日、上りのピークは5月6日だった。

《小佐野カゲトシ@RailPlanet》

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