ヤマハ発動機が発表した2014年1-3月期(第1四半期)の連結決算は、営業利益が主に先進国二輪車やマリンの販売増加による利益増加や、コストダウン効果で前年同期比59.0%増の221億円と大幅増益となった。
二輪車事業では、先進国の販売台数は、「BOLT」「MTシリーズ」「マジェスティS」などの新商品効果により、前年同期を上回る水準となった。新興国は、インドで「Cygnus α」、ブラジルで「YS150」「XTZ150S」などの新商品効果により増加したが、景気減速により総需要減少が続くベトナム・タイで大幅に減少した。
二輪車出荷台数は同5.5%減の138万9000台となったものの、二輪車事業の売上高は、為替換算の影響もあって同2.7%増の2255億円と増収となった。
マリン事業は、北米船外機市場で販売が増加したことに加え、大型モデルの販売比率の上昇、操船制御システム「ヘルム・マスター」など周辺機器の販売増加などもあって増収となった。
特機事業は、北米でレクリエーショナル・オフハイウェイ・ビークル「VIKING」の投入効果により販売が増加したことに加え、日本でのゴルフカー販売が増加したことにより増収となった。その他事業も電動アシスト自転車の販売が日本で大幅に増加したのに加え、欧州へのE-Kit(電動アシスト自転車用システム)の輸出が本格化し、大幅増収となった。
全てのセグメントで増収となったことから、売上高は同9.5%増の3587億円となった。
収益では、為替影響で57億円、売上げ増による粗利益増で52億円、コストダウンで14億円などの増益要因があり、営業増益となった。
経常利益は同71.4%増の229億円、四半期純利益は同98.4%増の147億円となった。
通期業績見通しは前回予想を据え置いた。