欧州の自動車最大手、フォルクスワーゲンの最上級サルーン、『フェートン』。同車の後継車の生産準備が、進められていることが分かった。
これは5月7日、フォルクスワーゲンが明らかにしたもの。同社は、「フェートン後継車の生産に向けた準備を、すでに開始した」と発表している。
フェートンは2002年3月、ジュネーブモーターショーでデビュー。フォルクスワーゲンブランドのフラッグシップサルーンに位置づけられる。2003年9月には、ロングホイールベース仕様が登場。しかし、世界的に販売は成功したとはいえず、米国では2006年、販売不振により販売が中止された。
フォルクスワーゲンは2010年4月、北京モーターショー10において、改良新型フェートンを発表。フロントマスクにはフォルクスワーゲンの最新デザインのDNAが投影され、大胆にイメージチェンジした。ボディサイズは、標準ボディが全長5060mm、ロングボディが全長5180mm。各部の仕上げには、レザー、アルカンターラ、ウッドなど、最上の素材が使われる。
エンジンはガソリン3、ディーゼル1の合計4ユニット。駆動方式は、すべてフルタイム4WDの「4モーション」だ。ガソリンエンジン仕様のトップグレードには、6.0リットルW12気筒(最大出力450ps)が用意される。
なお、現時点では、フェートン後継車の内容は公表されていない。フォルクスワーゲンは、「ドイツ・ザクセン州の工場で、ベントレーコンチネンタルの車体とともに生産される」とだけ、明らかにしている。