マツダは5月21日、「第64回自動車技術会賞」において、同社研究者がクリーンディーゼルエンジン「SKYACTIV-D」の開発で、自動車技術会より「技術開発賞」を受賞したと発表した。
自動車技術会賞は1951年に自動車工学および自動車技術の向上発展の奨励を目的に設けられ、自動車技術における多大な貢献・功績を認められた個人に贈られるもの。技術開発賞は、自動車技術の発展に役立つ新製品または新技術を開発した個人およびその共同開発者に贈られる賞だ。マツダが技術開発賞を受賞するのは、一昨年の「SKYACTIV-G」「シングルナノ触媒」、昨年の「i-ELOOP」「超薄肉軽量バンパー」に続いて、3年連続となる。
SKYACTIV-Dの開発では、燃料混合過程の最適化および、理想の燃焼を追求することで、低圧縮比14の採用を可能とした。併せて、機械摩擦損失の低減、エンジン構成部品の軽量化を徹底的に行うことで、従来比20%の燃費向上と、静粛性、低エミッション性を成立させた。また、高効率過給などの周辺技術により、高トルクに加え、高回転までスムーズに回るエンジンを開発することに成功した。
今回の受賞では、走る歓びと優れた環境性能を高次元で実現したことなどが高く評価された。なお、授賞式は5月22日にパシフィコ横浜で行われる予定。