三菱自動車と『グランツーリスモ』は5月30日、三菱『コンセプト XR-PHEV エボリューション ビジョン グランツーリスモ』を発表した。
同車は、ソニー・コンピュータエンタテインメントが2013年12月に発売した「PlayStation3」用ゲームソフト、『グランツーリスモ6』のコラボプロジェクト、「ビジョン・グランツーリスモ」の1台として開発されたもの。グランツーリスモ6のハイライトのひとつが、コラボレーションプロジェクト、ビジョン・グランツーリスモ。これは、世界的な自動車メーカーやブランドが、グランツーリスモのために車をデザインするという企画。
三菱自動車が、グランツーリスモ6のためにデザインしたのが、コンセプト XR-PHEV エボリューション ビジョン グランツーリスモ。外観は、2013年秋の東京モーターショー13に参考出品した『コンセプト XR-PHEV』の基本コンセプトを踏襲。その上で、様々なモータースポーツ活動で培ってきたノウハウを細部まで注ぎ込み、精悍なレーシングマシンに進化させた。
特徴的なフロントグリルは、三菱自動車の次世代SUVのアイデンティティの方向性を示唆。スリーダイヤマークを基点として後方に向かってウェッジしていくデザインには、アスリートがクラウチングスタートを切る瞬間の緊張感や瞬発力を表現。
さらに、カーボンファイバー強化樹脂(CFRP)の採用によるボディの軽量化が、機敏な運動性能の実現に大きく貢献。グランツーリスモによると、前後のディフューザーを含むエアロフォルムが生み出すダウンフォースによって、高い旋回性能を達成しているという。
パワートレインは、プラグインハイブリッド(PHV)。モーターの瞬発力とエンジンの力強いトルクが、8速デュアルクラッチトランスミッションを介して4輪に伝達される。圧倒的な動力性能は、車両運動統合制御システム「S-AWC」によって、4輪へ最適に駆動力を配分。グランツーリスモは、「ドライバーの意のままのハンドリングを実現」と説明している。