トヨタ自動車のインド車両生産・販売会社、トヨタ・キルロスカ・モーター(TKM)は6月1日、5月のインド新車販売の結果を明らかにした。
同社の発表によると、5月の総販売台数は1万3230台(輸出を含む)。前年実績の1万2502台に対して、6%増となり、6か月ぶりに前年実績を上回った。
TKMは2014年3月中旬、インド国内の2工場をロックアウト(一時閉鎖)。賃金交渉が難航し、一部の従業員が生産を妨害したり、会社を脅迫したりしていることを受けて、TKMが工場のロックアウトに踏み切った。その後、工場では1か月間、通常の操業が出来ない状態だったが、4月下旬から、通常の生産体制に戻っている。
5月実績の1万3230台の内訳は、インド国内販売分が1万1833台で、前年同月比は18%増と回復。5月に発売したばかりの『エティオス クロス』が555台、『カローラ アルティス』が548台を登録した。
また、TKMは2012年4月から、現地生産車の『エティオス』シリーズの海外向け輸出を開始。5月はこのエティオスを、1397台輸出している。
「生産が通常に戻り、5月の登録台数が伸びた」と述べるのは、TKMのN・ラジャ営業&マーケティング担当上級副社長。「5月に発売したエティオス クロスとカローラ アルティスに対する顧客の反応は、非常に良好」と述べている。