フランスの自動車大手、ルノーが欧州市場で販売している超小型車、『トゥイジー』。同車が、欧州の公的機関の衝突安全テストに、「失格」した。
これは6月4日、ユーロNCAPコンソーシアムが明らかにしたもの。トゥイジーに関して、前面フルラップ50km/h、側面50km/hで衝突安全テストを行い、その結果を公表している。
トゥイジーは、2010年秋のパリモーターショー10で市販版を発表。全長2337mm、全幅1191mm、全高1461mmという超小型のシティコミューターEVだ。スペース効率を最大限に引き出すため、2名の乗員は前後に座る。ユーロNCAPがテストを行った『トゥイジー80』の場合、車両重量は474kgと超軽量。最高速80km/hの性能を備える。
ユーロNCAPのトゥイジーのテスト結果を検証すると、前面衝突では、ダミー人形の頭への傷害レベルは、3段階評価で最高の「GOOD」判定。しかし、首と大腿部への傷害レベルが、3段階評価で最低の「POOR」。側面衝突では、ダミー人形の胸への傷害レベルが、「POOR」と評価された。
ユーロNCAPは、「トゥイジーには、エアバッグと前席4点式、後席3点式シートベルトを標準装備。前面衝突では、これらの安全装備が正しく作動している。しかし、ダミー人形の首に強い力がかかり、危険な状態」とコメントしている。