GMのリコール、組織的隠蔽を否定し15名を解雇…調査報告書を公表

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リコールの経緯に関する内部調査報告書を発表するGMのメアリー・バーラCEO
リコールの経緯に関する内部調査報告書を発表するGMのメアリー・バーラCEO 全 2 枚 拡大写真

米国の自動車最大手、GMは6月5日、一連のリコール(回収・無償修理)に関する内部調査の結果をまとめた報告書を発表した。

GMの今回のリコールは、イグニッションスイッチの不具合によるもの。走行中、エンジンキーが勝手に、オフまたはアクセサリーの位置へ戻り、エンジンが停止。この状態で事故を起こせば、エアバッグが作動しない。この不具合による事故で、13名の乗員が死亡した。

このリコールは、2014年に入って発覚。しかし、GMは2000年代初頭にこの不具合を把握しながら、顧客や米当局への情報開示を怠った可能性があり、その結果、被害が拡大したと見られる。6月5日にGMが公表した報告書は、リコールに至るまでに11年を要した経緯をまとめた内容。

報告書の中で、GMは、「組織的なリコール隠しはなかった」と強調。ただし、「担当の従業員が、適切に行動しなかった」と認めた。そして、当時の担当者15名の解雇と、5名の戒告処分を発表した。

GMのメアリー・バーラCEOは、「調査報告書は非常に厳しく、深刻な内容」と述べている。

《森脇稔》

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