鉄道建設・運輸施設整備支援機構(鉄道・運輸機構)は8月から、北陸新幹線長野~金沢間の全区間で土木構造物・軌道・電車線・信号設備の機能確認を目的とした走行試験を実施する。同機構が6月6日、発表した。
北陸新幹線長野~金沢間は2015年春の開業が予定されており、5月24日には富山駅でレール締結式が行われた。走行試験は2013年12月から長野~黒部宇奈月温泉間で行われており、今年8月からは走行試験区間が全区間に拡大することになる。
試験期間は8月1日から10月31日までで、列車の走行は延べ50日程度を予定。黒部宇奈月温泉~金沢間を中心に実施するが、長野~金沢間の全区間を対象とした走行試験も行う。
車両はJR東日本の電気軌道総合試験車E926形「East-i(イースト・アイ)」とE7系、JR西日本のW7系を使用。走行速度は当初30km/hとし、段階的に260km/hまで速度を上げて設備を確認する。走行本数は日中を中心に1日1~3往復程度を予定しているが、長野駅に乗り入れる場合は夜間の走行となる。