ITSジャパンの渡邉浩之会長は6月11日に都内で開いた総会懇親会で報道陣の囲み取材に応じ、車車間通信の周波数帯域が日本と欧米で異なっていることに関して「統一された方が良い」としながらも、「むしろサービスレイヤーを統一するのが大切」との考えを示した。
渡邉会長は日本が車車間通信で使用している周波数の700MHzに関して「一番遠くに届く。安全の効果を期待できる、到達率を高くするためには700MHzの領域はプラチナバンド」と指摘。
その上で「周波数はそれぞれの国の事情があり、歴史がある。そういうことよりは最終的なサービスのレイヤー(階層)。どの時点でどういう情報を車に渡せばスムーズに安全に自動運転できるのか、そういうことの方が大切」と強調した。
さらに「我々がやろうとしている標準化はそういうレイヤーから始めようとしている。そこから最下部の周波数、それは最終的に違ったとしても、あるプロトコロルを一緒にしておけば、他の国でも使える」と述べた。