米国の自動車大手、フォードモーターは6月19日、ニー(膝)・エアバッグを自動車メーカーとして、初めて採用すると発表した。
ニー・エアバッグは前面衝突事故の際、助手席の乗員がダッシュボードに膝をぶつけて、負傷するリスクを減らすために開発。グローブボックス内にエアバッグを装備。前面衝突の際に瞬時に膨らみ、クッションの役割を果たす。
エアバッグが装備されるのは、グローブボックスのふた。この部分に、エアバッグを内蔵させた。フォードモーターは、ニー・エアバッグの開発に際して、15の特許を申請している。
このニー・エアバッグ、2015年モデルとして米国市場へ2014年内に投入される新型フォード『マスタング』に標準装備される予定。新型マスタングでは、先代比でエアバッグの数を倍増。ニー・エアバッグも、そのうちの1つとなる。
フォードモーターの安全装備担当、シアン・ウエスト氏は、「我々は高いレベルの安全性や品質を、ドライバーと乗員に提供する。この先進のエアバッグは、デザインや重量を犠牲にせず、乗員保護を実現する技術として開発した」とコメントしている。