世界遺産を結ぶ、圏央道“都心回避相模原ルート”…東京縦断ドライブに新たな選択肢

自動車 ビジネス 国内マーケット
新たに開通した都心回避相模原ルートから3つの世界遺産がつながる
新たに開通した都心回避相模原ルートから3つの世界遺産がつながる 全 16 枚 拡大写真

圏央道の西側がつながり、東名・中央・関越を“串刺し”にするルートができあがった。観光・レジャー視点でこの東京縦断ラインを俯瞰すると、神奈川・東京・埼玉・群馬を結ぶルートから新たな広がりが見えてくる。

相模原愛川ICと高尾山ICの間(14.8km)がつながることで、放射状に延びる東名・中央・関越の高速道が東京西部でつながった。

開通日の6月28日、国や自治体、道路関係者などは「富士山と富岡製糸場という、2つの世界遺産を、都心を経由せずにダイレクトに結ぶルートができあがる。南北の移動の活性化につながるはずだ」と期待を寄せる。

また、NEXCO中日本は、伊香保温泉や秩父、富士山、箱根湯本、鎌倉といった観光地への移動が、「同区間の開通によって大幅に所要時間短縮する」とその効果を訴えている。

「都心を避け、圏央道を利用して北関東と神奈川・静岡エリアを結ぶルートで自由気ままな旅を楽しみたいとなると、クルマ移動を選ぶ人も増えるかもしれない」と相武国道事務所の関係者。

一方、JRは「湘南新宿ライン」が小田原・平塚・茅ヶ崎と宇都宮・高崎の間などを結んでいるが、グループ旅行や自由度を求めるユーザーが、マイカーやレンタカーを使って“都心回避相模原ドライブ”を楽しむというシーンも浮かぶ。ちなみに同列車を利用すると小田原~高崎間は大人片道3020円、所要時間約3時間だ。

圏央道で南北を縦断し、世界遺産をめぐるというドライブの楽しみはさらに広がる。富士山、富岡製糸場の先、日光も高速道路でつながる。東名・圏央・関越・上信越・北関東・東北・日光といった高速道を経由してだ。

さらに、圏央道の桶川北本ICと白岡菖蒲ICの間(11km)がつながれば、東名道と東北道が“都心回避相模原ルート”で結ばれて、富士山と日光の間がもっと近くなる。

開通記念式典に出席した相模原市の50代の男性は、「地元エリアの圏央道がつながることで、関東の南北移動ルートがますます活発化すれば」と話していた。

《レスポンス編集部》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. 『N-BOXカスタム』用パーツが一挙発売、ブリッツからエアクリーナーシリーズ4種類・5製品が発売
  2. アルピナ『B3』が2度目のフェイスリフトへ! リムジン&ツーリングをWスクープ
  3. ホンダの新型SUV『WR-V』、発売1か月で1万3000台を受注…月販計画の4倍超
  4. 【トヨタ GRカローラ 新型試乗】「GRヤリス」とはスタンスが明確に違う理由…河村康彦
  5. ランボルギーニ、新型車を間もなく発表へ…電動『ウルス』の可能性も
  6. [音響機材・チョイスの勘どころ]サブウーファー「小型・薄型モデル」の選択のキモは、“サイズ”と“音”と“価格”!
  7. いすゞとUDトラックス、ジャパントラックショー2024に共同で出展へ
  8. EV戦略の“怪”、世界的には「失速」、国内は充電設備1年間で「3割増」[新聞ウォッチ]
  9. スズキがスーパーキャリイ「軽トラ市」仕様など出展へ…ジャパントラックショー2024
  10. アストンマーティン『DBX』に改良新型、内装一新…707馬力仕様に一本化
ランキングをもっと見る